スローフード、なのだろうか(レシピ集)本館のプロフィールに書いたように、本当は予算を考えずに作る料理や菓子が好きだ。フォアグラやキャビアやトリュフやからすみやとらふぐや大トロなどには興味がないが、生の黒マグ ロの赤身や透き通るように新鮮なイカのお造りやアワビの酒蒸しや、やはり透き通るように綺麗なピ ンクの伊勢エビの刺身や、鴨の叩きや鹿のローストとか、好きだ。 されど、若かりし頃に平気で人にご馳走になっていたそれらは幾ら好きでも日常の糧ではない。日々 のかなり制約のある予算の中で作る毎日の食事は、素材そのものが素晴らしい「ごく簡単に豪快にほ んの一手間加えたらもう十分」なものは少なく、だいたいは「…こんなところで手を打とう」という 材料で、食事を楽しもうと思ったらそれなりの手間をかけないといけない。 さらに悲しいのは、それなりの手間をかけても私のセンスなのか素人の限界かなんとか「ほどほど」 のレベルだという。 ここ数年は持病が悪化すると食べられる食品、料理の数が極端に減って、ますます食の方面にはやさ ぐれ気味だ。 それでも、自分が食べられなくても、食事が単なる燃料補給になるのは他人事でも悲しいので、時間 と体力が許す限りは家族のためになんとか日々食事を整えている。 ちなみに最近一番印象に残った美味しいものは、京都で食べたみがき鰊と茄子の炊いたの。 適当にありもので食事を整えようということになると何も考えずに米をといで雪平に水を張り昆布を 落としているので、多分無意識で和食の方が好きで馴染んでいるのだと思う。 で、これからご紹介するのはそういう私が作ってきた料理達。 手間のかかるものとかからないものが極端かも知れない。 量の表記は特に調味料で適当、適量、適宜というのが乱発されているけど、味の濃さはどれくらいを 美味しいと感じるかにかなり個人差があるので、そのへん押し付けはしませんよということでご了承 を。 更新情報 2004/10/28 レシピ「ポークビーンズ」をアップ 2004/10/29 レシピ「ラタトゥユ」をアップ 2004/10/30 レシピ「牛すじ肉の似非イタリア煮込み」をアップ 2004/11/03 レシピ「ジャンバラヤ」をアップ 2004/11/04 レシピ「うちのミートソース」をアップ |